こんばんは、雪風です。
ようやく少し涼しくなってきたかと思ったら週末まで雨が続いて何だか嫌になってしまいますね…。
さて、今回はタイトルにもある通りサハリンでの給油について書いていこうと思います。
詳しくはdayanさんの「ロシア語はじめました」というブログをご覧下さい。サハリンやロシア語に関する記事が多くとっても参考になります。
…と言うのは冗談で私の方でも思った事を書いていきたいと思います（予めdayanさんに許可を頂きましたが、殆どコピペみたいな内容になってしまう事をご了承下さい）。
さてさて、サハリンのガソリンスタンドは基本的にセルフ方式ですが、日本のそれとやり方がちょっと違います。
一つ目の違う点は、最初に受付に行って「欲しいガソリンのオクタン価と数量を告げてお金を払う」というステップがある事です。
二つ目は、サハリンでは日本と違って「オクタン価」を数字で指定します。
ご存知の通り日本のガソリンスタンドでは「レギュラー」や「ハイオク」といった分類でガソリンを分けて売っていますが、サハリンでは「Аи-92」や「Аи-95」というオクタン価で表示して売っています（一番高い表示で「Аи-98」というのもあったりします。「Аи-80」なんてのもありましたがこれは普通の車には入れないですよね…）。
考え方としては日本でレギュラー指定のバイクは「92」、ハイオク指定のバイクは「95」を選択しておけばいいと思いますが、次の給油時に高オクタン価のガソリンが手に入らない可能性を考慮して一つ上のオクタン価を選んでおくのもいいかもしれません（ちなみにタイガーはマニュアルで「91RON以上」とされています。私は日本でレギュラーを入れていますのでサハリンでは「92」を入れて走行しましたがそれによるノッキング等は起きませんでした。途中から件の不調の原因がガソリンにあるかと思い「95」を入れてみましたがこれも問題はありませんでした）。
実際のガソリンスタンドでの給油の流れは下記の様になります。
（１）欲しいオクタン価が表示された給油機の前にバイクを持っていく（分からない時はとりあず端の方にバイクを止めても大丈夫）。
（２）受付に行って欲しいオクタン価と数量を告げてお金を払う。
（３）受付の方で給油機を遠隔操作してスイッチを入れてくれるので自分で給油を行う。
（４）給油が終わりお釣りがある場合は再び受付に行ってお釣りを貰って出発。
大体こんな流れです。
で、次は各項目の解説です。
まずは（１）ですが、これは書いてある通りで日本のセルフスタンドと同じですね。
レーンに先客がいたらその後ろで待っていましょう。
次は（２）ですが、これが最も重要で難しい項目になります。
当然ですが、サハリンでのやり取りはロシア語で行われます（英語は通じそうで意外に通じません）。
余計な事を言うと話がこんがらがって収集が付かなくなるので伝えたい事をキッチリ一発で伝えられる様にした方が良いですね（経験談）。
・受付は画像の様に窓から顔を出してやり取りをする場合もあれば、店内に入ってレジ先でやり取りをする場合もあります。たまに給油機のそばにいる店員とやり取りをして給油してもらうお店もありますがやり方は変わりません。
まずは受付探しですが、これはいざ行ってみるとすぐに分かると思います（窓から店員の方が見えればそこですし、そうで無い場合は店内に入っていってレジにいる方に声を掛けましょう）。
見付けたら「Здравствуйте!（ズドラーストヴィチェ：こんにちは）」と挨拶でもしながら用件を切り出しましょう。
◎「９５」オクタンを「１０」リットル欲しい場合は、
Извините, девяносто пятый (бензин) десять литров.
（イズビニーチェ、デビノースタ ピャートイ、 ディーシチ リートラフ）
訳：「すいません、95番目の（ガソリン）、１０リッターで」（訳は片言みたいですがこれで通じます）。
◎「９５」オクタンを「１５」リットル欲しい場合は、
Извините, девяносто пятый (бензин) пятнадцать литров.
（イズビニーチェ、デビノースタ ピャートイ、 ピッナーツァティ リートラフ）
◎「９５」オクタンを「２０」リットル欲しい場合は、
Извините, девяносто пятый (бензин) двадцать литров.
（イズビニーチェ、デビノースタ ピャートイ、 ドゥバーツァティ リートラフ）
◎「９２」オクタンを「１０」リットル欲しい場合は、
Извините, девяносто второй (бензин) десять литров.
（イズビニーチェ、デビノースタ フタローイ、 ディーシチ リートラフ）
◎「９２」オクタンを「１５」リットル欲しい場合は、
Извините, девяносто второй (бензин) пятнадцать литров.
（イズビニーチェ、デビノースタ フタローイ、 ピッナーツァティ リートラフ）
◎「９２」オクタンを「２０」リットル欲しい場合は、
Извините, девяносто второй (бензин) двадцать литров.
（イズビニーチェ、デビノースタ フタローイ、ドゥバーツァティ リートラフ）
上記の言い回しが使えればサハリンでの給油は殆ど終わった様なものです。
基本的にピッタリの数量を指定する必要はありませんから、多めの数量を指定して余らせて、お釣りを貰う方が良いのではないでしょうか？
イントネーションに関してはよく分からなかったので、スペイン訛りの英語みたいな感じで発音してみましたが割と通じましたw
相手が聞き取れなかった時の確認等で「ピャートイ？（フタローイ？）」とオクタン価を聞いてくる時もありましたが、その時は欲しいオクタン価の方を「（95なら）ピャートイ」、「(92なら)フタローイ」と返せばちゃんと理解してもらえました。
また、どうしてもロシア語で話が付かなくなってしまった場合に備えてメモ帳を用意しておくと良いです。
・私が初めて給油した際に実際に使用したメモ帳です（上に謎の計算がありますがこれは気にしないで下さい）。この時は「92」オクタンを「20」リットル欲しかったので、92を丸で囲んで20И（「N」と間違えない様に。私は間違えて書き直しましたw）と書いて相手に伝えました。
オクタン価と数量を指定したらお金を先払いするのですが、とりあえずは黙って1,000ルーブル札を渡しておけば問題ありません。
私が行った時点でのガソリン価格が「92」で36ルーブル程度でしたから、それを20リットルで指定しても720ルーブルですから全然足りますね。
この時点で上記のやり取りなら280ルーブルのお釣りとレシートが返ってきますが、20リットル入りきらなかった場合は後でもう一度お釣りが貰える仕組みです。
なお、クレジットカードでの支払いに関しては正直なところ不明です。
受付の窓にVISA等のステッカーが貼ってあったりするのですが、それでガソリンの支払いをしたという話を聞きませんでしたので何とも言えませんです、はい。
続いては（３）の項目について。
何とか受付でのやり取りを終えた後はバイクまで戻りいよいよ給油の開始です。
「遠隔操作で給油機のスイッチを入れてくれる」と書きましたが、場所によっては給油機に付いているスタートボタン的なものを自分で押さないと給油出来ない所もあるそうです（ユジノサハリンスクやコルサコフ、ホルムスク等の人が多い場所では無いのかも）。
同様に給油機のメーターも前回給油分がリセットされる場所とそうで無い場所があった気がしますので、数量を確認しながら給油する場合はリセットボタン的なものを探して押す必要がある様です。
最後は（４）の項目です。
給油が終わったらホースを元の位置に戻してお釣りがある（＝指定数量より余っている）場合は再び受付へ向かいます（後ろで次の人が待っている場合は先にバイクを外の場所に移動させてからの方がいいかもですね）。
お釣りが無い場合はそのままお店を出てOKの様です。
受付に行くと店員の方がお釣り（場合によってはここで更にレシートも）を手渡してくれますのでこれにて給油の儀式は終了です。
私は行った際はどこのお店も給油後、何も言わないでもお釣りを手渡してくれましたので必要がありませんでしたが、敢えて「すみません、お釣りを下さい」と言う必要があった場合は、
Извините, дайте мне сдачу.
（イズビニーチェ、 ダイテ ムニェ スダーチュ）
と言うのが良いとの事です。
ガソリンスタンドだけでは無いですが、お釣りを貰ったら「Спасибо（スパシーバ：ありがとう）」と言って別れておけば印象は良いでしょう、多分。
ちょっと長くなってしまいましたが、サハリンでの給油方法に関しては以上となります。
実際に行ってみるまでは「通じなかったらどうしよう…」と不安でしたが、いざやってみると思いの外すんなり行って最後の方はやり取りがちょっと楽しくなりましたw
事務的なものではありますが、やっぱ現地の言葉を使ってのコミュニケーションは新鮮で面白いものです。
もしサハリンに車やバイクで行く事があったらガソリンスタンドでは是非ロシア語でやり取りしてみて下さい。
言葉が通じ辛くても店員の方も頑張って対応してくれます。
そして最後に、大変分かり易い解説記事を書いて頂きましたdayanさんに改めてここでお礼をさせて頂きます。
サハリンでの旅がより楽しいものになりました。ありがとうございました。
Выражаю свою благодарность!
