「第1回ノースアイランドラリー」まとめ

こんばんは、雪風です。
ようやく今日で仕事納めとなりました。


2014年も残すところ僅かとなりましたが、2015年になる前に「第1回ノースアイランドラリー」のまとめ的なものを書いてみようと思います。
以前書いた記事と重複する箇所も出てきてしまいますが、来年以降のノースアイランドラリーに参加してみようという方のご参考となれば幸いです。


◯言語の問題は?

まずはサハリン現地での会話についてです。

基本的にサハリンではロシア語しか通じませんし、州内で見かける看板等はロシア語の表記が殆どです。
単身でガイドも付けずに行く場合はそれなりに会話出来ないと辛いと思いますが、今回はノマドの伊藤さんを始めバックアップして頂ける方々が沢山いましたのでさほど問題にはなりませんでした。

…が、現地の方と接する機会は結構ありましたので、やはり挨拶程度は覚えておくと良いと思います。


・「Здравствуйте!(ズドラーストヴィチェ!)」:何時でも何処でも使える「こんにちは」。通関でもこれさえ言っておけばOKです。握手を求められたら快く握り返しましょう。

・「До свидания(ダスヴィダーニャ)」:「さようなら」の意。丁寧な言い回しなのでこれも常に使えると思います。

・「Спасибо(スパシーバ))」:大事な言葉「ありがとう」。お店等でサービスを受けたら大体最後にこれを返してました。

・「Да(ダー)/Нет(ニェート)」:「ダー」で「はい」、「ニェート」で「いいえ」になります。お店等で「◯◯ですか?」と聞き返される機会が多かったので使いました。


挨拶は上記程度で十分じゃないでしょうか。
サハリンのガソリンスタンドでの給油のやり取りについてはこちらをご覧下さい。


◯道路の状況は?

まず、サハリンは「右側通行」なのをお忘れなく!

今回はサハリンの下の方を走っただけでしたが、「都市部は舗装されてて、それ以外は割と未舗装」と覚えておけばあながち間違いないかなと思います(DAY2以降の記事にある動画を見て頂ければよく分かると思いますが)。

舗装路を走っていたら突然何十キロものダートが始まったりするのが当たり前だったりします。
未舗装路の路面はかなり踏み固められていて、その上に砂や砂利があるという理想的(?)なフラットダートがメインです。
ビッグオフでもかなりのハイペースで走れちゃいますが、そんな道をダンプやトレーラーがかなりのペースですっ飛ばしていたりするので十分注意しましょう。
また、今回は全日程が好天に恵まれた為に問題となりませんでしたが、一度雨が降れば悲惨な路面状況になりそうな箇所がいくつもありましたので併せてそちらも注意したいところです。

日本人からすると信じられない様な道の数々でビックリしてしまいますが、現地の方はそんな環境で普通に生活されています。


◯サハリンの気候は?

今回は7月初頭に訪れたわけですが、気候としては北海道と同じ位か少し寒い位と捉えておけば良いと思います。
ただし、山沿いと海沿いで天候が著しく変わるパターン(山沿いが腫れていて暑く、海沿いが曇っていて寒い)が何度かあったので、夏場でも走りながらウェアのインテークを開閉したりインナーを脱着する等の工夫が必要な場合があります。
また、サハリンは北海道よりも高緯度にあるので日が沈むのが遅かったりします。

ちなみにこの記事を書いている時のユジノサハリンスクの気温は−15℃です…。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


◯コマ図走行はどうだったか?

私にとっては初めてのコマ図を使った走行となりましたが、大きなミスコースも無く無事に走りきれました。
参加されたラリー経験者の方からも今回配布されたコマ図はかなり見易いと好評でしたのでそのおかげでもあります。


◯あって良かった物&あった方が良かった物は?

【あって良かった物】

・「チューブスカーフ」:とにかく未舗装路での砂埃が酷いので、ヘルメットの下で口の部分を覆って使用していました。終わってみればそのスカーフも埃まみれでした…。

・「メモ帳とボールペン」:ブリーフィング時のメモから現地の方とのやり取りまで色々使えました。ブログの記事を書く為の細かいメモ沢山書き込みました。
c⌒っ゚д゚)っφ メモメモ...


・「RICOH WG-4 GPS」:「なんのこっちゃ?」って感じですがかつてチラっとご紹介したデジカメです。防水・防塵・対衝撃の本機はサハリンでのラフな扱いにも耐えてくれました。埃まみれになっても水道で丸洗い出来てしまうのはかなり便利でした。

・「GoPro HERO3」:これは書くまでもないですが動画を沢山撮るのに活躍してくれました。埃やら何やらでハウジングが汚れまくったので防水ハウジングでの運用を激しくオススメします。


【あったら良かった物】

・「Cタイププラグ」:これはロシア国内の「Cタイプコンセント」に対応したプラグの事です。日本のそれとは全然形状が違いますからサハリンで家電製品を運用するにはこのプラグが必要になります。周波数は50Hzですが電圧が220Vもあるのでその辺りも考慮に入れる必要があります。私はGoProとデジカメのバッテリーの充電を走行中にタイガーのソケットから確保していましたがとても忙しかったので宿泊地で充電が行えたら便利だろうなと思いました。

・「ICO」:「ガチなラリーではないから」という理由で導入を見送ったICOですが、初めてのコマ図でトリップメーターを駆使して区間距離や概算距離を暗算しながらの走行はかなり忙しくなりました(それもちょっと楽しんでましたがw)。次の機会があったら是非用意したいと思いました。


◯掛かった費用はどれ位?

一番重要かもしれないノースアイランドラリーに参加するにあたって掛かった費用についてです。


まずはエントリーフィーについてです。

・ラリー部門:「プレエントリー費98,000円」+「本エントリー費200,000円」=「合計298,000円」

この中には北海道〜サハリンの往復フェリー代やホテル・食事代、サハリンでの自賠責等の諸費用が含まれております。

また、エントリーフィーに含まれていないものは、行動中の食事代・燃料代、海外旅行保険等があります。
食事代は行動中にどういった物を食べるか等、かなり人によって上下してしまう為に割愛しますが、燃料代は1日の走行距離が300km前後である事を考慮して計算して頂ければ大体の額が出てくるかと思います。
サハリンでの給油は日本の3割安程度でしたが、相場の変動やルーブル安の影響でこれは変わっている可能性があります。


次は参加者が事前に用意しておく行政手続の費用です。

・「パスポート」:持っていない方は新たに取得する必要があります。私は有効期限5年で11,000円でした。

・「国際免許証」:免許センターで2,400円。1年有効です。

・「国際ナンバープレート」:小松自動車工業にて。2,600円+送料756円=3,456円

・「海外旅行保険」:4日で1,558円なり。


上記に加えて私の場合は、新潟〜小樽と苫小牧〜仙台のフェリー代、ラリー以外での燃料代と高速料金、飲食代、お土産代、その他諸々…といった感じでした。
更にラリーに必要なロードブックホルダーの様な装備の調達費用等も合わせると、合計額は「50万円に届かない位」で収まった様です。

ちなみに「出発前に3〜5万円分のルーブルを用意しておいて下さい」とのお達しがあったのですが、私は3万円分位用意して結局1万円分使ったかどうか程度で残りは持って帰ってきてしまいました。
そんなにお金を使う場所も無いのでルーブルへの両替はあまり金額が大きくならない程度に収めておいが方がいいと思います。


◯次回のノースアイランドラリーは?

最後は次回のノースアイランドラリーについて。

発表されたばかりの情報ですが、2015年の「第2回ノースアイランドラリー」は7月1日〜8日の日程が予定されているそうです。
7月1日に稚内集合、2日にサハリンに上陸して最北端のオハを目指すその行程は1,000マイル超にもなるんだとか…!

プレエントリーは2月中旬以降という事で詳細な情報はこちらのページで発表されていく様です。


北海道とサハリンを繋ぐ唯一の航路、ハートランドフェリーが来年いっぱいで営業を終了するという話も出てきていますがサハリンという地にご興味のある方は参加を検討されてみてはどうでしょうか?


(追記)2015年の日程が発表されました!詳しくはこちら


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