フロントブレーキパッド交換

こんにちは、雪風です。
ようやく涼しくなってきて過ごし易い時期になってきましたね(早朝はちょっと寒い位ですが…)。


さてさて、本日はタイガーのフロントブレーキパッドを交換しました。



・交換するパッドは以前交換したリアブレーキパッドと同じSBS製の「ストリートエクセルシンター」(627HS)でございます。お値段はwebikeで2,999円とリーズナブル。


・こちらはリアブレーキパッドの交換時にピストンが指で戻らなかったのを教訓に購入したデイトナ製の「キャリパーピストンリバースツール」です。似た様な商品がいくつかありましたがお値段(5,088円)とレビューの評価からこちらを選択しました。


・見ただけでどういった機構かが分かりますね。ハンドルを回すと逆側のプレートが開いたり閉じたりします。これによりキャリパーのピストンを簡単に押し戻す事が出来ます。


・それでは作業開始。まずはスライドピンのカバーをマイナスドライバーで外します。固着している場合があるので力を掛け過ぎない様に注意。


・カバーが外れたらスライドピンを外します。


・外したスライドピンとカバーは掃除しておきましょう。ねじ山には固着防止の為にシリコングリスを、スライドピンにはモリブデングリスを塗布しておきました。余談ですがスライドピンに塗布するグリスに関してはモリブデングリスとシリコングリスで意見が別れている様です。ゴム製のブーツが付いている場合はシリコングリスってのは分かるのですが、固着せずに動いてくれればいいと私は思うのでモリブデングリスでいいと思っております(あくまで自己責任で)。


・スライドピンを抜くとブレーキパッドが外れました。新車状態から15,717km使用しましたが、正直あまり減ってない様な…。


・新品のパッドと比較。規定の厚さも確保しているのでまだ大丈夫ではありますが、交換する気で外したのでもう交換しちゃいましょうw(パッドに付いていたシムは再利用するので外して掃除しておきましょう)。


・キャリパーを外す為にボルト2本を外します。


・キャリパーが外れました。私は折り畳みの小さい椅子(以前キャンプで使っていた物)がちょうど良い高さだったので、これに宙ぶらりんになったキャリパーを置いて作業しました。


・パッドリテーナーを外して清掃しておきます。フロントは上下2個あるので注意。


・キャリパーの中を中性洗剤を付けたブラシでゴシゴシ洗います。この時にブレーキレバーを少しずつ握ってピストンを「ある程度」出しておくと良いです(出し過ぎ注意)。


・順序が前後してしまいましたが、ピストンを押し出すor戻す前にフロントブレーキのマスターシリンダーを開封してフルードの残量を確認しておきましょう。ピストンを押し出すとマスターシリンダー内のフルードが減り、押し戻すと逆にフルードが増えますからフルードが漏れない様にスポイトで吸い取ったりして量を予め調整しておきましょう(もちろん作業が全て終わったらフルードの量を適正値にしましょう)。もしも溢れた場合はすぐに大量の水で洗い流しましょう。


・綺麗になりました。水気を拭き取ってからピストンに薄くシリコングリスを塗布しておきます。


・先ほどご紹介したキャリパーピストンリバースツールでピストンを押し戻します。この時古いブレーキパッドを当てて押し戻すとやり易いです。


・ハンドルをクルクル回していくと、ドンドンピストンが押し戻されていきます。これは楽チンw


・ピストンの押し戻し完了。ピストンの隙間からシリコングリスが溢れていたら掃除しておきましょう。


・パッドリテーナーをキャリパー内に戻します。上側はキャリパーの切り欠きに合わせればOKです。リテーナーには薄っすらとモリブデングリスを塗布してあります。


・下側のパッドリテーナーも戻します。キャリパーの窪みに合わせます。

・新しいブレーキパッドを面取りした後に裏側に鳴き止めグリスを塗布しました。


・古いパッドから取り外しておいたシムを新しいパッドに装着します。ピストンが当たる側(画像だと上側)だけシムにも鳴き止めグリスを塗布しました。


・パッドをキャリパーに装着します。特に注意する事は無いと思いますが、キャリパー上側の窪みにパッドがしっかり嵌っているか確認しましょう(ここが嵌っていないと適正な位置になりません)。



・パッドをキャリパーに装着してからスライドピンを差し込んでパッドが脱落しない様にします(ここで本締めしない)。


・後は外した時と逆の手順でキャリパーを装着します。


・キャリパーがキチンと装着出来たらブレーキレバーをしっかりと手応えが出るまで何度も握りましょう。


・ブレーキパッド交換完了。当然ですが、これと同じ事を反対側のキャリパーでも行います。


両方のキャリパーのブレーキパッドの交換が完了したら試走してしっかりとブレーキが作動するか、異音がしないか等を確認します。
とりあえず、10km程度試走して手応えを確認しましたが、リアブレーキパッドと同じで純正よりもジンワリと制動する様に感じました。


…と言う事で、フロントブレーキパッドの交換でした。
リアに比べてかなり減りが遅かったのはタイガーに乗り換えてからリアブレーキの使用頻度がかなり上がったからだと思います(初めてのABS搭載車両だったのもあって思いっきり使っていたのでしょうね…)。

ブレーキパッドの交換作業は私が出来る程度の決して難しいものではないのですが、安全に関わる重要な部分なのでプロの方に作業をお願いして貰った方が良いと思います(お約束)。



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