こんにちは、雪風です。
気温が徐々に下がってきたものの、天候も不安定で微妙な毎日です。
さて、今回はオックスフォード製のスマホホルダー、「クリッカ」のインプレをしたいと思います。
「ツラーテックのiブラケットがあるのに何故またスマホホルダーを買ったの?」って話なんですが、実は先日の下北半島ツーリングの途中でiブラケットが破損してしまいまして取り急ぎ新たなスマホホルダーが必要になった為です。
iブラケットは「固定出来るスマホのサイズが決まっているので機種変やオーバーサイズのケースに対応出来ない」という問題が有りましたが、クリッカはその点に関して「アダプターを対象物に貼り付ける形式なので、アダプターをその都度用意すれば何でも使い回しが出来る」というメリットが存在します。
・クリッカはいくつかの種類がありますが、今回はタイラップで固定する「ハンドルマウント」を購入しました。
・内容物一覧。本体、タイラップ×2、アダプター×2、調整用シリコン、取説になります。アダブターが2個あるので予備用としてもいいですし、別の端末に付けたりなんて運用も出来ますね(スペアパーツとして単体売りもされています)。
・アダプターはスマホやスマホカバーに貼り付けての運用が基本となります。安心と信頼の3M製両面テープが予め貼り付けてあります。
・アダプターの表面にはオックスフォードのロゴ。サイズは30mm×30mm、高さは5mm程と小さい為、普段使いのスマホケースに貼ってもそれほど気にならないかもしれません。
・一番大事なクリッカ本体。画像のフリー状態がロック状態となります。メーカーによると「フェイルセーフシステムで万一、ロックバーのスプリングが壊れても端末が脱落しない(アダプターが外れない)システムになっています」との事。
・ロックバーを本体側に向かって押すとロックが解除されます。動作は非常に軽く、カッチリ動作が好きな私としてはちょっと不安にな感じです。
・ロックバー自体のセーフティとして、「ロックバーが斜めに押されると機構が可動しない」という仕掛けがあります。画像の様にロックバーを傾けながら押そうとしてもバーが動かずロックが解除されません。何かの拍子で手などが触れた時に不意にロックが解除されない様になっています。
・それでは取り付け開始です。今回はアダプターを新しいスマホケースに取り付け、バイク用ケースとして運用する事としました。iPhone8Plus用のケースをAmazonで適当に選びましたが、「DESIGNED IN HONG KONG」のロゴが何か煩いのでステッカー貼って隠しましたw
・ケース表面を脱脂してアダプターを貼り付けます。ここはガッチリ貼れていないと困るので貼り付け後に重りを乗せて丸一日放置しました。後でバイク側に取り付ける際にスマホがメーターなどと被ったりしない様に予め貼る位置の確認をしておきましょう(私はほんの少しだけ下側にオフセットさせました)。
・もう一つ用意したのがフィンガーストラップです。これは命綱としてスマホケースとバイクを結び付ける為に運用します(本来の用途では無いので自己責任で)。
・樹脂製ですがカラビナが付いているので使い勝手は良さそうです。
・iPhoneにストラップ用の穴はありませんが、ケースには付いているのでそれを利用します。
・スマホケース側の準備は完了です。KTMとマグロステッカーが良い感じです。
・クリッカ本体を1290に取り付けます。とりあえず、iブラケット用に付けていたデイトナのブラケットを再び利用しようと思いましたが…。
・ブラケットのバーが22mmと細いせいか、タイラップを目一杯引っ張ってもちゃんと固定されずグラグラと動いてしまいました。流石にこれはダメなのでブラケットは取り外してハンドルバーに直接取り付ける事に。
・テーパーハンドルの一番太い中央部分(28mmくらい)に直に取り付けました。このタイプの場合、ロックバーの向きは上下どちらかになるので好みで選択しましょう。結構な力を入れるとクリッカが動いてはしまうものの(むしろ角度調整の余地が出来ていいかもです)、通常走行程度なら問題無さそうな位にガッチリと固定する事が出来ました。
・横から見るとこんな感じになります。本体の高さは34mmとコンパクトではあるものの、ハンドルポストとのクリアランスも適度に取れています。
・それではスマホを固定してみます。アダプターの向きは上下左右関係無いので縦横どちらかの向きでロックバーの方向に向かって(私は上向きに付けたので前方に向かって)アダプター部分を軽く押し当てます。
・後はスマホを軽く押し下げれば「パチッ」と固定されます。「ガチン!」といった感じでガッチリ止まる感じでは無く、ヌルっと入って静かに固定されます。外す時はロックバーを押してロックを解除し、スマホ持ち上げるだけです。
取り付けた時の感触が頼りなく感覚的に不安にはなりますが、いざロックされるとホールド感はなかなかのもので、手で引っ張って揺らしてみてもアダプター部分が破綻しそうな感じはしません。
ただし、アダプターとロック機構の接触部分に若干の遊びが有る様で少しカタカタと動くのが気になるところではあります。
・縦向き。アダプターをスマホケース中央よりやや下に取り付けたのでメーターと被らず良い感じになりました。
・横向き。iPhoneが何処にも接触せず、程よい感じの高さが出ています。何もパーツがはみ出していないのでハンドルの上に置いてあるだけに見えますねw
・脱落防止用フィンガーストラップのカラビナは、余っていた適当なストラップをミラーに通してそれと繋げて運用する事にしました。ちょっとストラップ長すぎる問題は有りますが、何らかの理由でホルダーからスマホが外れても車体から飛んでいく事は無い…はず。
取り付け後、200kmちょっと舗装路でテスト運用をしてみましたが全く問題無し。
道路の凸凹を拾ってもガタつく事は無く、前述の遊びも悪さをする事は無いようで非常に好感触でした。
脱落の可能性についてですが、構造的に一番危ないと思われるのはアダプターの両面テープ部分ではないかなと思います。
3Mの両面テープは優秀ですし、しっかりとした方法で貼り付ければそうそう剥がれる事はないのですが、車体の振動を常に受けながら高温や低温に晒され続けているとどうなるかは正直分かりません。
また、オフロード走行は未テストなものの、感覚的に過度の振動は危険そうな気配がするので素直にその時だけスマホを外しておいた方が良いかもしれません。
ちょっとした出費や手間を惜しんで高価で重要なデータの入ったスマホを出先で破損させてしまっては元も子もないので、ストラップなどを命綱として運用するのを強くお勧めします。