1290のオイル交換をやってみました

こんにちは、雪風です。

東日本では今年の梅雨は雨が少ない様ですが、その分気温が高い様で最高気温30℃超えがこれから続いていくみたいですね…。

 

さて、2週間ほど経過してしまいましたが、先日1290のオイル交換を行いました。

今までは他のバイクより作業が面倒そうなのでお店にお任せしておりましたが、今回からようやくDIYでオイル交換を行う事にしました。

 

・ガレージのホワイトボードに前回のオイル交換記録が書いてありました。前回から3,000kmにギリ届かないくらいの走行距離でしたが、半年経過していたので時期的には良いかなあと。オイルも結構汚れていましたしね。

 

・今回使用するオイルはワコーズの「4CT-S」の10W-50(4L)。フィルターはキジマ製としました。Oリングに関しては今回は使い回しとしました(アルミワッシャーとかでは無いので)。また、注ぎ口と上部に蓋が付けられる便利そうなジョッキを見つけたので新調しました。

 

 

・作業開始。とりあえずセンタースタンドを掛けます。ちなみに、今回はアドバイザーとして1190で作業経験の有る副社長さんにお手伝いして頂きました。

 

・私の1290は純正のアンダーガードが付いているのでまずはこれを外す必要が有ります…が、前面の6本のボルトの内2本がどうしても外れません。明らかにナメそうです。

 

・ガード下部にもボルトが6本有りますが、こちらも一部が回りそうにありません…。

 

…さてさて、作業開始直後にいきなり躓いてしました。

上記のボルトを外さないとガードは外れない様なんですがご覧の有り様、然りとて外さないで作業をしようにしても前側のドレンボルトが外せなくなるのでやはり外さないと作業は出来ず。

 

仕方がないので車両を眺めていると別の作業方法を思い付きました。

 

アンダーガードをステーごと取り外せばボルト4本だけだし楽じゃん!」

 

 

・と言う事で別サイドからアプローチ。サイドスタンド基部付近、アンダーガード後部を吊っているステーのボルトがあります。こちらは8mm。

 

・そしてエンジンガードと共締めになっている赤丸のボルトがアンダーガード前部を吊っているステーの基部になります。しかし、何とこちらはレアな「7mm」!

 

…まさかのレアなサイズのボルトが出てきてしまいましたw

ヘキサゴンソケットの8mmは持っていなかったのですが、こちらは近所のホムセンでKTC製の物が調達出来ました。

しかし、7mmというレアなサイズは当然店頭に置いてない為、困った挙句昔からお世話になっている近所のバイク屋さんに聞いてみると工具を貸して頂けるとの事で急遽お店に向かいました。

 

・こちらがお借りしてきた7mmのヘキサゴンソケット。お店でも持ってはいたけど使った記憶が無いほどの一品らしいです…w

 

・7mmでもちろんピッタリ。これでようやく作業出来ます(泣)。写真を撮り忘れてしまいましたが、左右で異なる長さのスペーサーがステーとガードの間に入っているので外す際に注意しましょう。

 

・リアは8mmで外します。外したボルトは4本共緩み止めが塗布してあったので、ネジ山を掃除しておいた方が良いでしょう。今後も外す事を考えると、ロックタイト等は使用せずスレッドコンパウンドで固着しない様にしておくくらいのでいいんじゃないかなあと思いながら、今回は何もせずに戻してしまいました(次回から対処します)。

 

 

アンダーガードのステー基部のボルト4本を外す事が出来ました。ただし、後部のステーがセンタースタンドと干渉している為この状態では取り外す事は出来ませんし、ずらす事も出来ないのでこれ以降(オイルを抜き終わるまで)は一旦サイドスタンドに掛け直してから作業となります。

 

・オイルを抜く準備をします。1290は車体左側の前後にドレンボルトが付いていて両方外す必要が有ります。まずは前側からですが、このままドレンを抜くとオイルが飛び散ってしまうのでアルミホイルを適当なサイズに切ってからガード的な物ををそれっぽく作ります。

 

・形を色々と試行錯誤中。アルミホイルをエンジンとガードに挟む様にしておくとずれにくくて良いです。

 

・準備が整ったのでドレンボルトを緩めていきます。

 

・ゆっくりと緩めていくとオイルが少しずつ出てきました。割と良い感じに伝ってきてくれています。

 

・ドレンボルトを完全に緩めるとこんな長い物が出てきました(取説ではこれ一式でドレンボルトと呼称しています)。

・筒の中間辺りにマグネットが付いているのでそこに鉄粉が付着していれば取り除きましょう。また、先端のスクリーン(網)の部分もパーツクリーナーで清掃します。ドレンボルトの基部にはOリングが付いているので汚れや破損、ズレが無いか確認しましょう(出来れば毎回交換した方が良いかもしれません)。

・お次は後側のドレンボルトを外します。先ほどと同じ様にアルミホイルを設置してから緩めていきます。

 

・オイルが出てきましたが流れを読み間違えた様で…。

 

・センタースタンドを伝ってこぼれてしまいました。下に段ボールを敷いておいて良かったです。

 

・後側のドレンボルトのスクリーンに大きめなゴミを見つけたので引っ張り出してみました。柔らかいゴムみたいな感じだったので剥がれ落ちたガスケットでしょうか?

 

・最後にオイルフィルターの蓋を外します。2本のトルクススクリューで止まっていますが、ここはトルクスを挿すとナメやすいそう(副社長さん談)なのでソケットを使って外しました。蓋を外すとまだオイルが出てきます。

 

・オイルが抜け切ったらフィルターを引っ張り出します。ピックがあればそれでも良いですが、スナップリングプライヤーで取るとスマートかもしれません。

 

 

・オイルフィルターを比較。キジマにはリリーフバルブが付いていませんがその分安いんでしょうかね。

 

 

・新しいフィルターを挿入し蓋を元に戻します。今回はOリングを使い回しますが、清掃後に一応オイルを塗り塗りしておきます。

 

・ドレンボルトも全て締め直して後はオイルを入れるだけです。

 

 

・ここからセンタースタンドを掛けてマニュアル通りにオイルを入れていきます。全容量は3.6Lですが、まずは3Lだけ入れます。

 

・ここでフィラーキャップを締めてからエンジンを掛けます。すると点検窓のメモリが一気に上に上がりますのでここでエンジンストップ。

 

・1分ほど放置するとオイルレベルが下がるので、ここから残りの0.6Lを目安にオイルを
継ぎ足していきます。

 

・一番上の目盛りまでオイルを入れ、アンダーガードも戻して作業終了となります。

 

作業後、30分ほど色々な道で試走を行ってみましたがまず感じたのは「低速域でのギクシャク感が減った様な気がする」、「全体的にリニア感が増したというかスムーズになった様な気がする」という二点でしょうか。

こういった感想は初めの正直な直感的意見が割と大事で、これが次第に慣れていって後から分からなくなってしまうケースが多いですから手応えとしては結構良いのかもしれません。

 

とりあえず、悪くはなっていないと思いますので、これでまた暫く走ってから出来ればもう一回同じオイルを使ってみて、その後の銘柄なんかを再び決めていこうかなと思います。

 

…あ、7mmのヘキサゴンソケットはまた使うので速攻でポチりましたw

 

 

(追記)オイル交換後しばらく走ってみましたが、低速でのスムーズさやギクシャク感の減少は気のせいでは無いようです。

お高いオイルですが、ここまでオイル交換の効果が目に見えて感じられるのはちょっと驚きでしたのでリピートするかもしれません。

 

(更に追記)

改めて自分でオイル交換を行いました。今度は「正しい手順」になっていますのでこちらもご覧になって下さると幸いです。

 

yukikaze1984.hatenablog.com