こんにちは、雪風です。
昼夜の温度差がキツイ季節になってきましたね。
さて、今回は私の1290スーパーアドベンチャーSのブレーキランプが「点灯しっ放し」になってしまったお話です。
先日、天気が良かったのでちょっと走りに行こうかなと1290をガレージから出して、いつも通り出発前のウィンカーとブレーキランプの点灯確認をしておりました…が、ブレーキランプが点灯しません。
テールランプ自体は点灯していますが、フロントブレーキを握っても、リアブレーキを踏んでもブレーキランプがやはり点灯しません。
・メーターにはご覧の様に「リアブレーキスイッチ」の警告表示が。
マニュアルのトラブルシューティングを眺めてみましたが該当する項目は見当たらず、車体を見てみても、そもそもリアブレーキスイッチが何処にあるのかサッパリで途方に暮れる事に…。
・今時のバイクはステップ付近にスイッチが付いておらず、ホースやら何やらを纏めてモジュールユニットに繋げて制御しているみたいですね。
当日はお店もお休みなのでどうにもならず、翌週お店で見て頂く事になった訳ですが今度はブレーキランプが「点灯しっ放し」になってしまいました。
・画像はイメージですが、今度はブレーキランプが常に煌々と光ってしまう状態に…。
当然、ハード的にブレーキが掛かったままでは無いのでソフト的な問題を疑った訳ですが、お店の方でコンピューターを繋いでも明確な理由は分からず。
ただし、何故かリアブレーキがソフト的に若干の入力がされている状態(実際にブレーキを踏んではいないが踏んでると認識されている)となっており、ここの部品が怪しい感じとなりました。
そこで在庫車両の1290から該当部品を取り外し、そのまま私の車両のそれと交換してみたのですが症状は改善されず。
このまま原因不明の状態で作業を続けても仕方がないので、KTMジャパンに症状を報告し指示を仰ぐという事で車両はお店に預けて帰る事になりました。
そして、2日後。
お店から「直りました!」と連絡が有りました。
車両を引き取る際に今回のトラブルについて改めて説明を受けたのですが、これが何とも意味不明なものでした。
まず、今回の「ブレーキランプ点灯しっ放し」状態は「故障」ではなく「仕様」であるという事でした。
その仕様とは、「車両が一年近く放置されると、何故かABSの制御システムがバグってブレーキランプが点灯したままになる(前述のソフト的な入力が入ったままになってしまう)」というものです。
私の1290は2018年製で納車は2019年8月頃。その後、修理の為に何度か止まり、事故の為に12月から復帰する今年の5月頃までほぼ止まっていました。
確かに長い期間止まってはいましたが、一番長い放置期間は恐らく納車前ですが納車直後にこの問題は出ませんでしたし、この「一年近く」の基準は結構アバウトなのかもしれません。
また、この状態の解除方法は、「『0km/h〜50km/h』のストップ&ゴーを『5秒以内』に行い、尚且つ、これを『15回連続』で繰り返す」という昔のゲームの裏技コマンドみたいなノリです。冗談の様ですがこれは公式ですw
と言う事で、1290のブレーキランプトラブルはただの「仕様」だという事が分かったお話でした(限りなく不具合に近いと思いますが)。
自分で書いていても意味がよく分からなかったですし、読まれている方も意味が分からないと思いますがそれが正しい感想ではないかなと思いますw
KTMが悪いのかボッシュが悪いのかって話でも無いとは思いますが、凄まじく高機能で複雑な電子制御の弊害と言えましょうか、こう言った事態が起こると完全お手上げ状態になってしまうのは困り物ですね。
ちなみに、この症状は「2017年式以降」の1290スーパーアドベンチャーと1290スーパーデュークで起こる可能性があるそうですが、アップデートでABSシステムの更新も行われてきているので、もしかするとバグフィックスで改善されている可能性が有ります。
・何はともあれ、10月31日にSSTRスタート予定でしたので何とか間に合って良かったです。( ´ー`)y-~~
(追記)同じ症状が出てしまった方から詳細な解除方法についてコメント頂きましたので転載させて頂きます。1290GTさん、ありがとうございました!
まずは、エラーメッセージが表示されたまま、ストップアンドゴーを15回行います。
その後にエンジンをかけたまま、テールランプを確認すると症状が改善され、ブレーキレバーを握ると光るようになります。
しかし、エラーメッセージは表示されたままになります。あれっと思ってエンジンを切り、再びエンジンをかけると、また、エラーメッセージとテールランプが常時点灯します。
よって、全て改善するには次の手順が必要です。
ストップアンドゴー15回の後に、エンジンをかけたまま、テールランプが改善されていることを確認し、エラーメッセージのまま数キロ乗ってください。そして、一度エンジンを切り、エンジンをかけるとエラーメッセージが消えます。