こんにちは、雪風です。
一身上の都合で再び転職する事になりました。( ;゚Д゚)y─┛~~
さて、今回はバイク用充電器、セルスター製のDRC300AMZのインプレです。
以前から1290に乗らない時はガレージ内で充電器に繋ぎ、少しでもバッテリーを長持ちさせる様に心がけているのですが、先日のツーリングから帰宅後、いつもの様に充電器を繋ぐと何故か充電が始まらない…。
バッテリーのターミナルをクリップで挟み、ボタンを押すだけのシンプルな操作なのですが何度押しても待機状態に戻ってしまいます。
・タイガー時代から使っているBAL(大橋産業)製の充電器です。昔お世話になった方の形見分けの一つで大事に使っていたのですが、いよいよダメになってしまったかもです…。
充電器裏の説明に「充電が始まらない場合はバッテリーに異常が有ります」的な文言があったのですが、それならそもそも行程中に支障が出ていた可能性があるのでここは充電器の方に問題があると考え、いっそ新調する事にしました。
・今回新たに購入したセルスター製のDRC300AMZです。品番の「AMZ」はAmazon限定を意味するそうですが、実は製品自体に違いは無く名前だけらしいです。
・内容物一覧。一般的なクリップコードと共に、バッテリーに接続出来る丸端子コードも同梱されています。
・一度付けてしまえば後はSAE端子を利用して簡単に接続出来る様になる丸端子コード。毎回シートを外すのが地味に面倒だったのでこれの為に新調したというのもあるのですが、困った事にコードが30cmしかなく、これではシート下に納まる程度の長さしかありません…。
・と言う事で、同時にスーパーナット製のコードを買っておきました。コード長が60cmでAWG(米国の配線規格)14と太いです。また、端子がコネクターごとカバーで覆われており、おまけにヒューズも付いているという事で安全性も純正に比べるとかなり高いと思われます。
・コネクターのカバーはゴム製でパカっと開くとSAE端子が覗きます。ガレージ内でしか接続しないとはいえ、シート下に隠したりしない以上、不使用時の防水性が高いに越した事は無いです。
・念のため充電器と予め接続してみましたが、もちろん問題無くシッカリ挿入出来ました。
・本体の裏面上下には紐を通す為の穴が設けられています。形状的に立てて運用するのでこれを利用して壁などにぶら下げるのが良いと思います。
・実際に充電器を準備していきます。前述した様に丸端子ケーブルを利用するので、まずはバッテリーにアクセス出来る状態にします。
・バッテリーのターミナルボルトを外します。恐らく1000万回以上言われている事ではあると思いますが、バッテリーを外す時は「マイナスから外してプラスから付ける」をお忘れなく。
・丸端子を割り込ませてみました。この画像では一番下に来ていますが、車体側のメインケーブルが台座っぽい形状の厚い端子なので、後で順番を入れ替えておきました。
・プラスマイナス両側に接続してカバーを閉めてみたのですが…。
・プラス側はカバー横が空いているのでケーブルの避け道があるのですが、マイナス側がカバーとバッテリーに挟まる形になってしまい、カバーがシッカリと閉まらなくなってしまいました。
・仕方がないのでバッテリーを撤去して配線を再考する事に。プラス側はヒューズのスペースやトラブル時のためにシートフレーム上を通す事に。マイナス側はシートフレーム下を通して車体側のケーブルに沿わせる形にしました。
…で、ここでトラブル発生。
配線が終わり、後はターミナルボルトを締めるだけという時にボルトをバッテリーの下の方に落としてしまいました(汗)。
諦めて古いバッテリーから再利用も考えたのですが、車体の中でボルトがずっとコロコロしているのを考えると夜も眠れそうにないので(オーバーw)、何とか救出を試みてみる事にしました。
1290のバッテリー下は縦長の箱状でECUの下にIMUやらが鎮座しております。
とても奥まで手が入る様なスペースでは無く、IMUは流石に外せないので色々と細い物を突っ込んでどうにかボルトを探り当て、ようやくボルトを発見出来ました。アホらしいですがここまで1時間は掛かりましたw
・発見したは良いもののラジペンすら入らないスペースな上、こんな時に限ってボルトがステンレスで磁石は使えず。結局、余っていたステーの先にガムテープを貼って「とりもち」の様にして救出に成功しました。私のメンテ記事はネタに事欠かないですね、ホント…w
・磁石と爪両方で掴めるピックアップツールなんてのがあるんですね。持ってるといざって時に役立ちそう。
・気を取り直して作業再開。今度は両ケーブル共カバーなどに引っかからずに収める事が出来ました。プラス側に付いているヒューズはサイドカバーの隙間に突っ込んでおき、すぐに引っ張り出せる形にしました。
・コネクターの出口に関してはパッセンジャー用シートヒーターコントローラーの逃しが丁度良い位置にあったのでそこを利用する事にしました。
・シートを取り付けて作業完了。コネクターは程よくシートから顔を覗かせる位置に収まりました。ケーブルも目一杯でここから動く事も無いので、とりあえずこの位置で様子見する事にしました。このままで雨は問題無いと思いますが、洗車時などはビニールを被せて保護しようかなと考えています。
・ここからは充電作業です。充電器の電源だけ繋いだ状態です。コネクターには何も繋いでいない為、「保護機能作動/バッテリー異常」の赤ランプが点いていますが正常です。
・車体側のコネクターと充電器を接続します。
・充電器と車体のバッテリーを接続すると「バッテリーチェッカー」が作動します。画像の状態はランプが全て点灯しているので「満充電」である事を示しています。ランプの点灯数と状態でバッテリーのコンディションが大体分かる様です。
・充電器の操作は「設定ボタン」ひとつで完結します。ボタンを短押していく度にモードと電流を切り替えていき、任意の値で止めるとそこから充電開始となります(スノーモードは0℃以下の環境やドライセルバッテリーの充電時に使用します)。
なお、今回は使用しませんが、「ノーマルモード+任意の充電電流」を選択後にボタンを長押しすると「ブーストモード」になり、過放電状態等で弱ってしまったバッテリーに対し短時間だけ高電圧をかけて救済を試みる事も出来るそうです。
・バイクの充電電流は1.5Aが目安という事で「ノーマルモード/1.5A」にて充電を開始してみました。充電中は設定した電流のランプが「点滅」し、充電が完了すると同じランプが「点灯」に変わります(後述の維持充電が始まると再点滅します)。
充電完了後はコネクターを抜いて作業は終了となりますが、そのまま繋いだままにしておくと自動的に「維持充電」が開始されます。
DRC300は「フロート充電」という方式でバッテリーの維持充電を行いますが、このフロート充電はトリクル充電と何が違うかと言うと…
- トリクル充電=「点滴」の様なイメージで充電完了後も微量な電流を流し続けて維持を行う。満充電でも構わず電流を流してしまう為、バッテリーに対する負荷がそれなりにあると考えられる。
- フロート充電=充電完了後、電流を停止させつつ電圧だけを掛けて維持を行う。電流自体はバッテリーに流れない為、トリクル充電に対してバッテリーへの負荷がかなり減らす事が出来る。
…と言う事だそうです。
詰まる所、「フロート充電はよりバッテリーの寿命を伸ばす事が出来る維持方法である」ってくらいの認識で良いではないでしょうか。
ただでさえ今時のバイクは電子装備の塊で暗電流も多く、放置時のバッテリーへの負荷(自然放電)も昔に比べて大きくなっていますから、少しでもバッテリーを労わりながら保持を行ってくれる方式は好ましいと思います。