「ENDURISTAN(エンデュリスタン)サンドストーム4H」インプレ

こんにちは、雪風です。
2018年も後少しで終わりですね。


さて、今回は夏の北海道ツーリングで活躍してくれた「ENDURISTAN(エンデュリスタン)」製のタンクバッグ「サンドストーム4H」のインプレです。

実は購入する時までエンデュリスタンというメーカーは知らなかったんですが、スイスのオフ車やアドベンチャーバイク向けのラゲッジ用品を専門に作っているメーカーなんですね(なお、日本ではJAPEXが代理店となっています)。


私がタイガーでタンクバッグを使っていたのはサハリンに行った時が最後でそれ以来使っていなかったんですが、北海道ツーリングに際して出し入れが多そうな小物類を収納しておく目的(専らナビ派なので地図はそこまで重視せず)で再び使いたくなって色々とネットで物色してこの商品を見つけた次第です。


・今から4年前のサハリンの時の画像です。ラフ&ロードのマグネット式タンクバッグだったと思います。トップはマップが入らないのでタイムカードが入ってますね。タンク内にGoProの充電器を入れてバッテリーをヘビーローテションしていた記憶があります。


さて、新しいタンクバッグの選考は結構悩んだんですが「サンドストーム4H」を選んだ理由は…


①防水である。
→バイクの運用的にも天候等に左右されたく無いので。

②サイズが十分である。
→タンクバッグは大き過ぎると操作性にも影響が出てきてしまうので適度なサイズが重要。

③車体への取り付けがベルトである。
→吸盤やマグネットがありますが、やはりベルトが一番ハードな運用に耐え、脱落の危険性が小さいので。

④価格が高過ぎない。
→これは言うまでも無いですねw

上記の4点が挙げられます。

なお、最後まで迷った対立候補は同社の「サンドストーム4X」になります。
同じ様な名前ですが、こちらは4Hとほぼ同価格でサイズを一回り小さく(7L→3.5L)したモデルになります。



・前置きが長くなりましたがインプレ開始です。まずは外観から。形はまあまあ一般的なタンクバッグといった感じでしょうか。


・付属品。上にあるバックル一式とタイラップ4本はスペアとなります。


・バッグをほぼ一周する様に付いている止水ファスナー。バッグ自体の生地と併せて防水性は高そうです。


・車体から取り外した時に活躍するハンドルグリップが付いています。


・バッグ後方のストラップはバッグ底面の隙間に収納する事が出来ます。


・こうするとストラップがブラつかないのでちょっとスマートに。


・お次は収納です。バッグの左右にはベルクロ付きのメッシュポケットが付いています。ちょっとした小物用に。


・バッグ上面にはマップケースが付いています。


・マップケースの蓋はベルクロで固定します。微妙な折り返しが防水に効きそうですね。


・バッグ本体とはベルクロで脱着出来ます。あまり意味は無いですが前後逆に付ける事も出来ます。


・マップケースにはケーブルダクトが付いているので、外から引っ張ってきたケーブルを通してスマホの充電等に使えます。


・マップケースの寸法は「27.5cm×19cm」なのですが購入前に代理店に「ツーリングマップルは入りますか?」と質問してしまいました。回答は「厚みが無いので多分入りません」との事でしたが、実際にやってみるとご覧の様に関東版が折り曲げた状態で収まりました。上の方で地図は重視しないと書きましたが、入るか入らないかなら入った方がお得…ですよね?


・バッグ前方にもケーブルダクトが付いています。


・引き込んだケーブルはバッグ内に出てきます。ちなみに、タンクバッグの上部にダクトは無いので、ここから引き込んだケーブルを前述のマップケースのダクトに持っていく事は出来ませんので注意。


・バッグの中を見ていきます。ガバッと開くと蓋の上側に収納ポーチが付いています。


・収納ポーチは本体とベルクロで脱着出来ます。


・収納ポーチは小物を入れておくのに良いですね。


・本体の収納容量は7Lとなります。赤い内装は物を探し易くする為だとか。北海道に行った時はここに冬用グローブ、タオル、充電機器一式、ファーストエイドポーチ、スマホ、缶コーヒー、その他諸々色々突っ込んでましたが容量は十分でした。


・ベルクロで脱着可能な間仕切りが付いています。使わない時は端に寄せておけるので邪魔になりません。


・この様に動かすとバッグ内を仕切る事が出来ます。


・間仕切りにもポケットが付いていますがポケットティッシュくらいしか入りません。


・バッグ後方にもポケットがあります。こちらも小さいです。そして、異様にペンホルダーが沢山付いていますw


・バッグの裏側は滑り止め仕様になっています。ゴムほどでは無いですがそれなりにグリップします。


・いよいよ取り付けに入ります。とりあえず取説を眺めてみますがドイツ語オンリーです…。


・別売りでショルダーストラップが売ってるよって事は分かりました。まあ、何となくでやってみます。


・まずは固定せずにタンクに乗せて大体の位置決めを行います。思ってたより大きい…w


・車体との固定はバックル4個(前後2個ずつ)で行いますが、まずは前方から決めた方が良いと思います。ベース部分を車体に取り付けるので一旦、ベルトからバックルを取り外します。


・ちょっと見辛いんですが、タイガーのステム後方には配線等を通すスペースがあるのでそこを利用してベルトを通します。他の車種でもそうですが、ステアリングを切った時に配線を挟んだりしないかしっかり確認してから取り付けましょう。


・ベースを取り付けたらバッグ側のバックルと接続して前方の取り付けは完了。後方との兼ね合いもあるのでベルトの最終調整は最後にやりましょう。


・お次は後方の取り付けです。後方のベースはフレームにタイラップを通して固定する特殊な形のバックルです。フレームが交差する位置の方がバックルがずれにくくなるので色々と試してみましょう。


・ベースの位置が決まったらバッグ側のベルトを調整します。ベルトの裏側がベルクロになっていてループを使わずこれで固定する方式になっています。


・ベルトの一部が伸縮性の有る素材で出来ているので、有る程度は伸ばして調整出来ます。バッグを再装着する際にベルトの長さを調整せずに済むので地味に便利な機構です。


・後はベルトを引っ張ってバックルを接続させて取り付け完了です。前述のベルトの伸縮性を生かし、テンションを掛けてガッチリ固定しましょう。


・バッグを車体から取り外す時はバックルを外すだけでOKです。また、給油の際は前方のバックルだけ外してバッグをずらしてあげれば給油口に容易にアクセス出来ます。


・ベルトの最終調整も行い取り付け完了です。タイガーはタンクの頂点がほぼ平面では無い上に小さいのですが、ベルトの引っ張る力が強いのもあってバッグが意図せずにずれる事は無いです。


・横からだと少し小さく見えます。バッグの底面が微妙にアールを描いているので浮き上がらずに綺麗に収まっています。この辺りはオフ車に合せた造りのお陰でしょうか。


・シートに跨がった状態だとこんな風に見えます。視認性は問題無いですが、バッグ後端が体に少しに当たるのでやや上体が起き気味になって、結果としてステアリングが少し遠くなった様な感じになります(手足が長い方は関係無いかもしれませんが…)。


・最後は防水性について。件の北海道ツーリングが意図せずして絶好の試験の機会となりました。連日の雨の中を毎日2、300km走行しても全然問題無かったのは嬉しかったです。スマホ等のデバイスの充電はバイクからバッグにケーブルを引き込んで行ってましたがここからの浸水も有りませんでした。マップケースは結露する事もあるので少しでも濡れては困る物は入れない様にしましょう。


以上、サンドストーム4Hのインプレでした。

正直なところ、取り付けるまではフィッティングや防水性に一抹の不安が有ったのですが、実際に取り付けて北海道でのタフな運用にも十分耐えてくれたので大満足な一品でした。

タイガーの収納に関しては以前までパニア任せでしたが、細かい物を頻繁に出し入れしたり、そのまま持ち歩くという点についてはやはりタンクバッグは便利ですね。



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