「ツラーテック ZEGA-PROアルミニウムパニアシステム」インプレ

こんばんは、雪風です。
今頃になってから海外ドラマの「CSI:マイアミ」を見始めたんですがとても面白いですね。
私も主役のホレイショみたいにカッコイイおじさんになりたいなあと思ったのですが、とても無理そうなので仕事中にホレイショっぽくサングラスを掛ける程度に留めています。



さてさて、今回は先日ようやくタイガーに取り付ける事が出来たツラーテック製の「ZEGA-PROアルミニウムパニアシステム」のご紹介をしたいと思いますです。


ツラーテックが販売している「ZEGA-PRO(ゼガ-プロ)」と名の付くパニアは、ごく一部の例外を除いて共通のパニアと車種専用のステーによってシステムが構成されていて、そのパニアとステーがセットになって「パニアシステム」として販売されています(セットになる事によってバラで買うより若干お安くなっているというメリットがあります)。

そのセットもステーやパニアの色、サイズが違ったりで色々組み合わせがあるのですが、今回私が購入した組み合わせは「31+38L(ブラックフレーム)」のセットになります。

「ブラックフレーム」は車体のフレーム色に合わせてですが、「31+38L」という容量はあまり幅広になるのを避ける為に一番小さい組み合わせにしました。
また、パニア本体の色は無塗装のアルミ無地にしたのですが、これは「一番安い」(ZEGAのパニアは無地<銀<黒の順に価格が高くなります)という理由と共に、アルマイト処理をしていない方が万一破損した時に補修しやすいかなと思い選択しました。


・ここからはステーについてですが、取り付けはトライアンフ宇都宮にタイガーを修理に出した際に既に終わっているので固定箇所の確認だけになってしまいます。とは言ってもボルトで数カ所固定するだけなので作業は簡単に終わると思われます。画像はタンデムステップステーの固定箇所でサポート的な位置ですかね。


・メインはシートフレーム部分で固定します。これは純正パニアステーと同じ場所ですね。


・ステーは左右で分割されていますがこれを1本のバーで接続して補強します。純正パニアはこの部分が左右にスライドしましたがZEGAは完全に固定されて動かなくなっています。


・車体左側から。


・車体右側から。マフラーはオフセットして回避するのでは無く、完全に外側に回避する形になっています。これによってパニアの横への張り出しは大きくなりますが、四角い形のパニアが装着出来る様になります。


・お次はパニア本体です。アルミ製の頑丈な造りで腰を下ろして椅子にする事も出来ますが、天板が凹む可能性があるので踏み台代りにするのは止めた方がいいと思います。


・パニアの裏側(車体側)です。ステーに取り付ける為のパーツが付いてますがこれは後々ご説明します。


・パニアの下部にはボルトで固定された樹脂製のガードが装着されています。破損した場合は交換する事が出来ます(現時点で黒、白、オレンジの3種類がオプションで用意されています)。


・パニア上部にも同じく交換可能なガードが装着されています(こちらも現時点で3種類のカラーがあります)。


・パニアのサイズ比較。画像左の右側用(マフラー側)が31L、画像右の左側用が38Lになります。


・7Lの差は結構実寸にも影響してきますね。


・ではパニアを開閉してみましょう。まずはフタの留め具(前後にありますがこの場合は前方)を下から押します(画像の赤丸の裏側に突起があります)。


・すると留め具がフリーになります。


・後はフタを固定しているフックを手で外せばフタを開ける事が出来ます。閉じる場合は逆にフックを掛けて留め具をバチンと戻せばOKです。


・ガバッと開きました。ワイヤーでパニア本体とフタは固定されているのでこれ以上は開かないのですが赤丸の部分を見ると…。


・フタ側のワイヤーは白い樹脂製のパーツで固定されています。これは手で回して取り外し出来ます。


・フタ側のワイヤーを外せばフタが180度近くまで開く事が出来ました。


・もう一方のフタの留め具を外せばフタごと取り外す事が出来ます。これはあんまり使い道無いかな?


・ここからはパニアのステーへの取り付けについて。まずはパニア裏側下部にある黒色の突起をステーに引っ掛けます(正確にはちょっと下に押し込む感じ)。


・引っ掛けました。


・ここからがちょっと特殊。パニア内側にある円板状のパーツを反時計回りに回して緩めます。一緒に付いている白い樹脂製のパーツは緩み止めになります。


・二箇所とも緩めます。


・緩めたら画像の様に白い樹脂製パーツに軽く「掌底を打ち込む」ノリでドンと押します。取説には「PUSH」なんて可愛い表現で描いてありましたが指ではちょっとキツイです。


・これでパニアとステーを固定するパーツがフリー状態になります。


・もちろん両方やります。


・フリーになったパーツを動かして画像の様にステーを挟み込む様にし、この状態で先ほど緩めた円板状のパーツを時計回りに回して固定します。


・これを両方やって固定完了。ガッチリ固定されているのでパニアがブレる事も無いです。ちなみにパニアを取り外す際はこれと全く逆の手順で行います。




・パニアの取り付けが出来たので装着状態を確認。まずは前方からですがそこまで横への張り出しは大きく無い様に見える…?


・と思ったけど後方からだと凄い幅になるのが分かりますね。全幅99cmにもなるので仕方が無いですが。


・左側から。赤黒の車体に銀色のパニアは映えると個人的に思います。


・右側から。こう見ると純正のパニアより高い位置にマウントされているのが分かります。このスタイルの方がシャープな印象で好みです。


・装着してから気付いたのですが、左側のグラブバーとパニアのクリアランスが狭い為、グラブバーを掴んで車体を押し引きするのがちょっとだけやり辛くなりました。


・最後はパニアの収容能力について。まずはヘルメットですが38Lでも無理でした(画像だとインターフォンが引っ掛かっている様に見えますが帽体も)。Mサイズのヘルメットでこれなのでどうしてもメットインするなら45Lにするしかないかも…?(要確認ですが)。


・キャンプに使う食器やらが入った入れ物が余裕で縦に重ねて入りました。


・以前から使用しているコールマンのアビアーX1も何とか収まりました。


先日購入したモンベルの冬用シュラフも収納袋に入れずに直にパニアに突っ込めば何とか収まりました。凄い絵面ですがw


・昔、出先でクラッチワイヤーが切れた経験からタイガーでも予備のクラッチワイヤーを携行しております。パニアの底にお守りとして入れておきましょう(ちなみに前のバイクもたまたま予備を携行していて助かりました)。


・最後に。上の方の画像でもチラっと写っていましたが、買った時からパニアに入っていた謎の黒い物体の正体は…?


・これはパニアの樹脂製ガードの角に貼り付けるクッション的な物でした。裏面に両面テープが付いていて貼るだけです。小さいので無いよりマシ程度でしょうか。


ZEGA-PROのご紹介は以上となります。

純正パニアに比べると脱着に結構な手間が掛かる様になってしまいましたが、それ程頻繁に脱着を繰り返していたわけでも無いのでここはそんなに問題無いかなとも思っています。

純正パニアの容量36+26Lに対して38+31Lと僅かに減少しているのですが、パニア自体が箱型になった事とフタを開けて上方から荷物を突っ込める様になったので実際の容量というか使い勝手は遥かに向上しているのが分かります。


脱着をどうしてもワンタッチで素早く済ませたいという方は取り付け方法が大幅に変更された「ZEGA-PRO2」を選択するのも良いと思います。
こちらも以前実物を触ってみましたが、素早くガッチリと固定が出来る上にキャリングハンドルとオプションを取り付ける為のアダプターが初めから付いていてお得です(と言っても販売価格は少し上ですが)。

何でそっちにしなかったのかっていうのには理由がありまして、私が購入手続きをした段階ではタイガー用のPRO2システムが無かった=バラで買う必要があるので更に値段が高くなってしまうという事と、ツラーテックの大野さんからPROの方の固定システムの信頼性についてご教授頂いた点がありました。


結構な出費となりましたがこの新しいパニアで更に快適な旅が出来そうです!(∩´∀`)∩


(追記)タイガー800用の「ZEGA-PRO」ステーに「ZEGA-PRO2」のパニアは一部が干渉して取り付けられないそうです。ご注意下さい。



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