1290のホイール交換をやってみた

こんにちは、雪風です。

前回の記事から3ヶ月も間が開いてしまいましたが生きております。こんなご時世ですから遠出もせずに近場をウロウロしたりして過ごしてました。

 

さて、今回は「1290のホイール交換を自分でやってみた」というお話です。

 

1290購入時にサービスで純正のスポークホイール前後を頂きまして、それに必要なパーツ(ディスクやスプロケ等)を取り付け、更にオフ用のタイヤ(BSのAX41)も履かせて「これでオンオフ両方行けるぜ!」と万全の態勢を取っていたのですが、件の事故もあって長期間ガレージで放置状態となっておりましたホイールセットをようやく使ってみる事にしました。

 

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・新品なのでタイヤもディスクもツルツルです(タイヤは2年落ちになってしまいましたがw)。勿論チューブレスです。

 

今回の作業は「元」1190乗りであった副社長さんにお手伝い頂き進める事になりました(副社長さんも1190でホイール2セット運用をされていたので)。

また、実際の作業はリアからスタートしたのですが、ちょっと問題が発生したのですんなりと作業完了したフロントからまずは書いていこうと思います。

 

※今回の作業内容は副社長さんが1190で行っていた作業を参考に行っている為、一部マニュアルとの相違があります。問題は無いとは思いますが念の為ご了承下さい。

 

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・センタースタンドを掛けてから作業開始。まずはフロントフェンダーを取り外します。左右で合計6本ボルトを外します。

 

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・続いて左右のブレーキホースをフェンダーに付いているクリップから外します。クリップの爪が折れ易いそうなので注意。

 

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・アクスルシャフトを抜く為に左右のアクスルホルダー4本を「緩めます」。

 

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・シャフトを抜く前にフロントタイヤを少しだけ浮かせたいのでジャッキアップ。ガレージに転がってた木材を噛ませて当て木としました。

 

 

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・荷重が抜ける程度でいいので、ここまで浮かせなくても大丈夫ですw

 

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・フロントアクスルのナットを緩めたら、丁度いいサイズのソケット等を充てがってハンマーで軽く叩いてシャフトを抜いていきます(画像はナットを叩いてますが、これだと全部抜けませんw)。

 

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・コンコン叩いていると反対側からシャフトが顔を出してきました。ある程度出てきたら手で引っこ抜けますがホイールの脱落には注意しましょう。

 

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・シャフトを抜くとアクスルブラケットがフリーになるので外側に開くとホイールが簡単に外せます。

 

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・フロントホイールの取り外し完了。

 

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・今度はフロントホイールの取り付けです。左右のブレーキパッドへのディスクの干渉、スペーサーの取り付けとタイヤの向きに注意。

 

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・アクスルシャフトを差し込みナットを締めます。指定トルク45Nm。

 

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・アクスルホルダー4本を締め込み(15Nm)、フロントフェンダーとブレーキホースを元通りに取り付けてフロントホイールの交換は終了です。

 

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・さて、お次は問題のリアホイールの交換です。まずはリアアクスルシャフトを抜く為にナットを緩めます。また作業中に気付いてから外したのですが、この時点で赤丸のABSセンサーも外しておきましょう(ボルト1本抜くだけです)。

 

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・ナットが外れました。接触面が汚いので掃除しておきました。

 

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・チェーンアジャスターは後ほどチェーンを取り付ける時に邪魔になるので先に締め込んでおきましょう。

 

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・写真を撮り忘れていたので既にリアホイール着いちゃってますが、外したチェーンはスプロケットガードの端っこ(ギザギザ部分)に引っ掛けておきます。

 

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・リアアクスルシャフトを抜けばホイールも難なく外れます。ここまでは良かったのですが…。

 

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・いざリアホイールを嵌めようとすると、どうしてもスペーサーが適切な位置(リアキャリパーブラケットの根本)に入りません。何度も試してみましたが、そもそもホイール自体の幅が合っていないような…(前述しましたがABSセンサーが干渉するので外して作業しましょう)。

 

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・よく見てみるとスプロケットの台座とハブに大きな隙間が空いているのが分かりました。その隙間からハブダンパーが見える程だったので(元々装着されていたホイールのそれは隙間無し)、これはおかしいと近所のバイク屋さんに持ち込んで見てもらいました。

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・当然、新品のハブダンパーが入っているわけですがこれが原因でしょうか?

 

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・お店で組み直してもらいましたが、どうやってもここまでしか嵌まらず少しだけ隙間が空いてしまっているのが分かります…(ちなみに、リアスプロケットは自分で外したんですが外す必要は特に無かったですw)。

 

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・この隙間のせいでホイールが入らないのはほぼ確定っぽいので、一か八かハブダンパーの移植を試みる事にしてみました。納車時から履いていたキャストホイールのそれは1万km近く走行して多少は磨耗しているはずなので隙間は小さくなるはず…。

 

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・で、結果的にホイールは嵌まった訳なんですが、それでも大人3人掛かり(私の父も加わりましたw)でちょっと強引に押し込む感じになりました…。とりあえず問題は無さそうなのでリアアクスルシャフトを差し込み、ABSセンサーも元に戻します。

 

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・ホイールを目一杯前方に押してチェーンをスプロケットに引っ掛けます。後はチェーンラインとチェーンの張り具合を確認し、ナットを締めて(90Nm)作業完了です。

 

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・実際の作業では最初にリアホイールで大きく躓いたので、フロントホイールが殊更楽に感じましたw

 

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・前後がスポークホイールとブロックタイヤになりました。キャストもスタイリッシュではありますが、個人的にはやはりこの組み合わせがキマってるかなあと思います。

 

 

以上、1290のホイール交換作業の様子でした。

 

リアホイールの取り付けが結構強引な感じだったのが非常に気になったので、後日KTM群馬に確認を取ってみたのですが「仕様です」との事でしたw

お店の方でも同じ症状が何度か有り、ラチェットでハブを締め込んで一晩放置してから組み付けたりもしたそうですがそれでも組み付けは一苦労だったとか。

KTMジャパンにも報告は上げているそうですが、ジャパン側は「メーカー出荷時に組めているから問題ないはず」みたいな返答らしいので、やはり仕様という事で諦めた方が良いみたいです…w

 

 

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・ちなみに、新品のハブダンパーをキャストホイールに移植してみましたが、ご覧の様に隙間が空いてしまいました。と言う事で、キャストホイールに戻す際は磨耗したハブダンパーをまた使い回さないとダメっぽいですね…。( ;゚Д゚)y─┛~~